「オトナの走り」で堀川竜二がC優勝!

約1ヶ月のインターバルをおいたFGチャンピオン戦。
新緑が濃い中尾山高原に集まったのは33台のラリー車たち。
開催自治体のバックアップを受けて用意されたのは、グラベル2本、ターマック1本の計6本のステージだった。

JMRC中国・四国ラリーシリーズの第2戦は」、徳島県美馬市の中尾山高原を拠点として、昨年同様にデイラリーで行われた。昨年は、開催自治体のバックアップを受けてタイムトライアルを復活させた中尾山高原ラリーだが、今年はそのエリアを更に広げる予定だった。しかし、管理者からの許可は得られていたが、予想以上に交通量のある林道だったため、ラリー開催による通行止めの告知期間が短すぎることを指摘され、最終的には昨年と同じエリアでの開催となった。
 とは言え、各ステージでターマック1本、グラベル2本が用意され、これを2回繰り返す2ステージ制の合計6本で約30kmのSSが設定されていた。



 オープニングのSS1を新緑でフルブースとのかかった堀川がとり、続くSS2も堀川が連取し、早くもこの2本で2番手富安に10秒以上の差をつけてしまった。いつもの堀川ならば、この先のリザルトからその名前が消えるのだが、今回の堀川は手塚をしのぐオトナの走りを展開し、Cクラス移籍後8年目にしてやっと優勝を飾った。2位にはいつもの大人の走りを見せる手塚が入り、3位には1ステ2番手だった安富が入った。


優勝 堀川 竜二/原 信義

2位 手塚 清明/斉藤 哲史

3位 富安 敏照/小宮 新一



「SS1は他を戦意喪失させるため目一杯走った」と語る松井が、2番手の黒木に7秒の大差をつけて作戦通りの展開に持ち込んだ。SS2は松原にベストを譲ったがSS3でまたもやベストと「若い者の芽を摘むのが生き甲斐」と語る松井の暴走を誰も止められず、当然の如く松井が優勝した。2位には「シビックなので高望みしてなかった」と語る冨谷が復帰戦で2位入賞し、3位には優勝した松井に若い芽と言わしめた黒木が入った。


優勝  松井 繁往/平松 浩行

2位 冨谷 利幸/和田 善明

3位 黒木 陽介/三井 健司




SS1をベストで上がった日高に対して、元の日高車に乗る安藤は足回りを壊して最下位となった。SS2はプール後SS1を逆走するため、リタイヤを覚悟した安藤に対して日高が修復方法をアドバイスした。その甲斐あって走れるようになった安藤に対して日高は駆動系を壊しリタイヤしてしまった。結局、サービス後の第2ステージで全ベストをたたき出した安藤だか、1ステのロスは取り返せずに清水、安藤、佐々木の順にゴールした。


優勝 清水 順司/阿部 孝子

2位 安藤 恭平/原野 雅子

2位 佐々木 清/割石 真




前戦優勝の作田は、SS1及びSS2をベストで上がるものの、SS3でラリー2戦目のダークホース山口に11秒もビハインドを築かれ、第1ステージを終えて山口がトップに立ち、1秒差で作田、更に1秒差で吉川がつける熾烈な争いを展開する。2ステに入っても勢いが止まらない山口は差を更に広げて見事に優勝した。2位には「2ステで作田君を逆転したので、やっと万年2位の泥沼から抜け出せる」と確信していた吉川が、終わってみれば定位置に収まった。


優勝 山口 英明/谷 正史

2位 吉川 直毅/藤井 博樹

3位 作田 拓大/吉田 ゆき


取材記事協力:


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