2005年西中国ジュニアジムカーナシリーズ第4戦レポート
2005年西中国ジュニアジムカーナシリーズJMRCオールスター選抜第4戦ヒノデテクニカルジムカーナ'05がスポーツランドTAMADAで行われた。
1トライ目はドライ、2トライ目はウエット路面で白熱した戦いが繰りひろげられた。

F1クラス
ラジアルタイヤ装着のリヤ駆動車両で争われる、F1クラス。今回は8台がエントリー。
まずはゼッケン1番溝上選手"FETOIL☆白色ロードスター"のタイムを2003年M1クラスシリーズ2位の実力者、武内選手"くろぶたロードスター"が更新。続く森嵜選手"ナオモリRX−8"がそのタイムをさらに2秒近く更新する。このタイムに現在シリーズ2位の縄本選手"楽しく走ろうRX−7☆"、シリーズリーダー里選手"モンテカルロ☆S15シルビア"が挑むが更新できず、1ヒート目が終了。2ヒート目は出走直前に降り出した雨に1ヒート目6速ギヤを使ってしまったレディースドライバー柳瀬選手"ユーノスロードスター"以外の各選手はタイムダウン。昨年は勝てそうで勝てなかったRX−8森嵜選手が今季初出場で初優勝を決めた。

F2クラス
ラジアルタイヤ装着FF&4WD車両で争われる、F2クラス。今年から昨年のチャンピオンでも参加できるようになり、昨年のチャンピオン桧山選手"ガレノブシビックEK号"が今季初出場。現在シリーズリーダーの松尾選手" アズリード王子様♪プリメーラ"との対決が実現した。
1ヒート目、その桧山選手、日頃の行いが悪いのか出走直前から突然パラパラと小雨が降りだした。しかし昨年のチャンピオンは軽く前走者、近藤選手"シビック"のタイムを2.5秒更新し、ぶっちぎりのベストタイムをたたき出す。このタイムにラストゼッケン松尾選手が挑むが小雨が止んだにもかかわらず、2秒遅れの2位のタイムを刻むのがやっとであった。そして2ヒート目は完全ウエット路面に阻まれ1ヒート目の結果がそのまま確定。昨年の王者が貫禄勝ちした。

AN1クラス
1,000cc以下の車両で争われるAN1クラス。今回は2台が出走。
軽4からRX−7までなんでも乗りこなす藤長選手"カードック中山☆ミニカ"だが、出走前から「絶対勝てない。」と言っていた。その相手は西中国シリーズのみならず中国地方選手権N1クラスでもシリーズトップの期待の若手、行天選手"Gよしだや日々精進ヴィッツTY"。その言葉どおり、1ヒート目から1.5秒ちぎられ、パワー差が少なくなると期待したWET路面の2ヒート目でも2秒ちぎられ東中国シリーズリーダーの藤長選手のミニカは敗れ去った。

AN2クラス
1,600cc以下の2輪駆動のAN2クラス。
1ヒート目、クラスファーストゼッケンの新内選手"ホンダアーバンシビック"が熱い走りで出したタイムを各選手がなかなか更新できない。残りラスト3選手となり、正岡勝則選手"BPFオベロンよしだやシビック"が1秒以上更新。と思われたがパイロンタッチ。続く、現在シリーズ3位の山根選手"DL草場C.MINEシビック"が堅実な走りでなんと100分の8かわしてトップに。2ヒート目に期待の正岡勝則選手だったが、WET路面のベストタイムをきっちり叩き出すも無情の雨に敗れ去った。そして今回の勝利で山根選手は欠場の飯田選手、岡本選手を抜いてシリーズトップに躍り出ることになった。

AN3クラス
なんと17台ものエントリーがあったAN3クラス。
1ヒート目、ファーストゼッケン大道選手"トーマス インテグラ"のタイムを最近は堅実な走りをする西岡選手"スピリットオブパズRX−7"が更新。ベテラン後河内選手"TGMアドバンWM S2000"がさらに更新か?と思われたが最終パイロンの耳を踏んでゴール。続く昨年西日本フェスティバル3位の伸び盛りの若手、田井選手"中山内燃機インテグラつぎはぎ号"が更新。これを「頑張って練習してきたもん。」と言っていた大ベテラン上程選手"フルハウスハートマークトーマスインテグラ"がさらにコンマ15更新。このタイムにシリーズ3位の梅川選手"BPF・SPM・BSMR2"、シリーズ4位の新井選手"タイヤ館ヒロインテグラR"、シリーズ2位の越智選手"フルハウス♪エロエロ!RX7"、ラストゼッケンシリーズリーダーの坂本選手"km2−NETトーマスRX−7"が挑むが更新できなかった。2ヒート目は雨乞いが功を成し、スキー場での事故で「もう2度とジムカーナができない体。」と言われながらここまで回復した上程選手の復帰後、初の優勝が決まった。

AN4クラス
1戦毎にエントラント数が増えているAN4クラス。今回は6台が出走した。
1ヒート目、新型ランサーエボリューション9の山口選手"TGM☆ADVANランサー\"のタイムを同じくエボ9の有田正美選手"Garage☆MIZUランサー"が更新するが、それをベテランランサー使い濱田選手"CMSC島根渡洋自動車ランサー"が軽く2秒更新。このタイムを昨年のチャンピオン正本選手"BPFよしだやDBインプレッサ"、シリーズリーダー山本選手"トーマスランサー7"が挑むが、正本選手はコンマ85届かず、山本選手はタイムが届かなかった上、パイロン2本に当ててまさかの最下位。2ヒート目、各選手とも健闘するもWET路面にタイムが伸びず、そのまま1ヒート目の順位が結果となった。

CDクラス
1台出走のCDクラス。
もちろん鶴見選手"PJbpDL中山スターレット"が優勝。ドライ、ウエットと2つの路面を走れてよい練習が出来たとか。

チャレンジクラス
1台出走のチャレンジクラス。このクラスはいつも設定された趣旨と違うクラスに変貌していたが、今回は本当に初めてジムカーナに挑戦してくれた、普段はドリフトをしている河本選手"スカイライン"が出走した。1ヒート目は「ドリフトするどころではなかった。」のなんとかオンコースでの完走。2ヒート目は「雨で真っ白になった。」とのことであった。

マツダ車クラス
マツダ車ならなんでもOKのこのクラス。
NA8Cにダブルエントリーの赤田選手"ロードスター"、オレンジ色がカッコいい松下選手"YAGION DEMIO"、車高が高いFC3Sの今田選手"モールが黒いよRX−7" 、黄色いFD3Sの横山選手"Rスポーツ・ノーマルRX−7"、NA8Cの池田選手"無洗車ロードスター" の5台が出走した。

ホンダ車クラス
初の試み、ホンダ車ならなんでも良いこのクラス。
守屋選手"S2000"が「ドライもウエットも走れて良かったです。」は良いのだが、地方選手権でもおなじみの中本選手"BPF岩本NSX"がこのクラスというのはいかがなものか、確かになんでも良いのではあるのだが・・・・・。

シードクラス
来週の地方選手権の練習を兼ねて、8台ものエントリーがあったこのクラス。
ドライとウエットの両方の路面の良い練習になったと思われる。走りの方もシード選手らしい走りで本大会を締めてくれた


REPORT:有田光徳 PHOT:貞井隆司